開催予定セミナーのご案内

国際遠隔教育講座2019 in 岐阜【オーストラリアとウクライナに学ぶ】
10月23日(水)~12月4日(水)まで、岐阜市生涯学習センターにおいて実施します。

場所:JR岐阜駅駅舎2F、岐阜市生涯学習センター(中研修室or研修室50)

時間:毎回 18:00~19:10

定員:30名

受講料:各回1,000円(毎回、受付でお支払い下さい)

開講日:
Series1「オーストラリアに学ぶ」
・10月23日(水) 移民の歴史と多文化主義(中研修室)
・10月30日(水) オーストラリア英語(中研修室)
・11月6日(水) 戦後の日豪関係史(研修室50)

Series2「ウクライナに学ぶ」
・11月13日(水) ヨーロッパ史の中のウクライナ(研修室50)
・11月20日(水) ウクライナの現状(研修室50)
・12月4日(水) ウクライナと日本の関係(中研修室)

国際遠隔教育講座2019 in 岐阜のご案内 セミナーお申し込み

講師紹介

国際遠隔教育を牽引する頼もしい教師、ソニア・ミツアック先生

 国際遠隔教育は、インターネットや通信機器など、高レベルの技術的な環境が整わなければ、何も始まりません。また、高度な技術を使いこなす技術支援の人材も当然、重要です。けれども、国際遠隔教育と言う、全く新しい分野を切り開くのに必要な、柔軟かつ強靭な頭脳と国際的感覚、そして情熱的なパイオニア的精神の持ち主がいなければ、他のあらゆる努力も資源もすべて無駄になります。

 もう15年以上も前になりますが、私は大いなる偶然によって、ある一人の極めて優秀な外国人研究者に会いました。

 当時、梶原拓前岐阜県知事の肝いりでスタートしたばかりの「国際ネットワーク大学コンソーシアム」構想を実現し、一コースか二コースの「海外授業」を、県下17の加盟大学に届けるべく、岐阜大学WG(ワーキンググループ)がスタートしたばかりでしたが、その一員に選ばれた私は、キャップテンの江馬諭教授とともに、2002年の9月に名古屋市立大学のキャンパスに出向き、ある一室で、かねてコンタクトを取っておいた一人のシドニー大学の女性研究員に出会いました。

 彼女は名前をソニア・ミツアック(Sonia Mycak)と言い、サウスウエールズ州立大学で博士号を取得し、シドニー大学人文学部の英語科に籍を置いて多文化主義文学を研究していました。彼女はすでに、教科書として使われ始めていた、多文化主義のもたらす光と影を追求する秀逸な編著Australian Mosaic (「モザイク国家オーストラリア」)をハイネマン出版社から出版していました。

 「オーストラリアは、ルクセンブルグとイスラエルに次ぐ多文化国家です。」と言われても、「ああ、そうですか。でもそれが何か?」と言いかねないのが、残念ながら今日の平均的日本人の感覚です。「神代の昔」から単一民族国家だと信じ切っている多くの日本人には、近代に成立した多文化国家がどんなものなのか、皆目見当もつかないのもやむを得ません。しかし、現実に多様な文化の入り混じる多くの国々の政治的なかじ取りは、恐らく実際にその任に当たった者にしかわからない難しさがあるはずです。それは近年、シリアからの大量の難民を受け入れるか否かで、政権が大きく揺らいでいるドイツや北欧各国の現状を見ても、ある程度まで推測できる事柄です。

 「オーストラリアは、元来原住民のアボリジニが何万年も住み付いていた大陸に、1788年に英国からやってきた移民とその子孫が、およそ百年余りをかけて作り上げ、後に世界中から移民を受け入れるようになった国家です。」と言われても、これまた日本人にはピンとこないでしょう。日本人の祖先は有史以前の縄文時代にまでさかのぼるとされているからです。多文化とは多言語という意味でもありますが、これも日本人にはピンときません。日本=日本人=日本語という等式が骨の髄までしみとおっているからです。なるほど、日本の各地には幾つもの方言がありますが、標準的な日本語の通じないところは一つもありません。

 ソニア・ミツアック博士が、日本人学生に向かってオーストラリアの民族的特徴をズバリ一言で言ってのけられる上記の言葉は、オーストラリアの国家的特色を鋭く切り取るだけでなく、あらゆる意味でその反対の特色を持った日本人という存在を、強く意識された言葉でもあります。

 博士は実は大の日本びいきです。学生のころから何度も日本を訪れ、いまも年に一回は日本を訪問されます。私に会う前から、岡倉天心の『茶の本』(The Book of Tea) を購入し、読んでおられました。

 おせっかいかもしれませんが、日本人は余りにも自分の国に満足するあまり、外国に目を向けることが少なすぎることを危惧されているように見受けられます。日本は素晴らしい国だけれども、もう少し外国のことを理解し、もっと積極的に外国とかかわる方が良いのではないかと、きっと心の中で思っていらっしゃることでしょう。日本には、実は諸外国との間に文化や言語のきわめて強力な、しかしこれと言って目には見えにくいバリアーが存在します。それは日本人にとって、半ば無意識のバリアーなのです。「外人」という言葉がよくつかわれること自体、日本人の心の奥深くに潜む一種のほの暗い無明的心性を物語っています。諸外国との間のこの心理的な断絶感、もしくは落差のようなものを無くすることは、日本人にとって喫緊の課題です。多くの日本人にとって、この自縄自縛的バリアーから解放されることが極めて大切です。

 小学校高学年に科目として英語が導入されようとしていますが、それが実を結ぶかどうか、必ずしも楽観を許さない現実があります。文部科学省の焦りもよく理解できますが、どこかで教育の方法を根本から変えなければならないのではないでしょうか。

 そのキーワードはきっと「文化や言語、そして宗教までをも含めた、トータルな異文化教育」だと思われます。日本とは何から何まで対照的な国家オーストラリアについて、権威をもって語ることのできるソニア・ミツアック博士の歯切れの良い講義に、大いに期待したいところです。

付記
 なお、弊社では、国際遠隔教育にふさわしい優れた人材の発掘に鋭意取り組んでいます。自薦、他薦を問わず、この人こそふさわしいと思われる方がいらっしゃいましたら、メールにて弊社にご紹介ください。書類審査と面接を経て、慎重に採用を検討させていただきます。

過去のセミナー(=国際遠隔教育)の開催履歴

1.「英語で学ぶオーストラリア」国際遠隔教育講座in岐阜 2015
 第一回 10月17日(土)オーストラリアの文学I(初級)
 第二回 11月14日(土)オーストラリアの文学II (中級)
 第三回 12月12日(土)世界が評価するアボリジニのアート(中級)
 第四回 1月30日(土)オーストラリアの多文化主義とその歴史的背景(中級)
 第五回 2月20日(土)戦後の日豪関係史:敵対から友好親善へ(中・上級)

 講師:ソニア・ミツアック文学博士(オーストラリア国立大学特別研究員)
 場所:岐阜市生涯学習センター(JR岐阜駅ハートフルスクエアーG2階)
 企画・実施:国際遠隔教育設計(代表:西澤康夫)
 共同企画:Communication consultants Pty Ltd(Mr Andrew Bilinsky)
 協力:愛知教育大学講師 阿部亮吾

 

3.「地域に学ぶ」国際遠隔教育講座in岐阜 2017
Series 1 「オーストラリアに学ぶ」
第一回 10/4(水)移民の歴史と多文化主義国家の誕生 大研究室
第二回 10/11(水)新天地に生きる:オーストラリア詩序説 中研修室
第三回  10/18(水)友好の絆:戦後の日豪関係史 中研修室

Series 2 「ウクライナに学ぶ」
第一回 11/1(水)ウクライナの歴史・社会・文化 研修室50
第二回 11/8(水)ウクライナの現状 ウインクあいち1107会議室
第三回 11/1(水)ウクライナと日本の交流 中研修室

講師:ソニア・ミツアック文学博士(オーストラリア国立大学特別研究員)
場所:岐阜市生涯学習センター(IR岐阜駅ハートフルスクエアーG 2F)
ウインクあいち(第五回のみ)(名古屋駅前 1107会議室)
企画・実施:株式会社国際遠隔教育設計 (岐阜県岐阜市米屋町24-1)
協力:阿部亮吾(愛知教育大学教育学部准教授)

 

国際遠隔教育講座2018 in 岐阜【オーストラリアとウクライナに学ぶ】
第1シリーズ「オーストラリアに学ぶ」
・10月17日(水) 国家の成り立ち:移民の歴史と多文化主義(中研修室)
・10月24日(水) オーストラリア英語(中研修室)
・10月31日(水) 戦後の日豪関係史(研修室50)

第2シリーズ「ウクライナに学ぶ」
・11月7日(水) ヨーロッパ史の中のウクライナ(中研修室)
・11月14日(水) ウクライナの現状と課題(研修室50)
・11月21日(水) ウクライナと日本の関係史(中研修室)

講師:ソニア・ミツアック文学博士(オーストラリア国立大学特別研究員)
場所:岐阜市生涯学習センター(JR岐阜駅ハートフルスクエアーG2階)
企画・実施:国際遠隔教育設計(代表:西澤康夫)
協力:愛知教育大学講師 阿部亮吾